Age-related Macular Degeneration
加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症とは
加齢に伴って網膜の黄斑がダメージを受けて、視力低下を引き起こす可能性のある病気です。大きく分けて滲出型と萎縮型の二種類があります。
網膜の中心部にある黄斑は視細胞が集中する重要な部位であるため、黄斑が障害を受けると、視野の中心がゆがんで見える、ぼやける、暗く見える、不鮮明に見える、遠近感がとらえにくくなるなどの症状があらわれ、次第に視力低下が起こります。
原因
- 加齢
- 喫煙
- 肥満
- 日光
- 食生活のバランスの乱れ
- 遺伝子的な体質
診療
主な診療設備
眼底三次元画像解析検査機器
DRI OCT Triton(トプコン社)
網膜断面の状態を詳しく調べます。滲出(しんしゅつ)性加齢黄斑変性症では、網膜の剥離や網膜のむくみ、脈絡膜新生血管などが観察できます。
超広角レーザー検眼鏡
California(オプトス社)
滲出(しんしゅつ)性加齢黄斑変性症では、出血、網膜のむくみなどが観察できます。
FA(蛍光眼底造影撮影)では眼底の血管の異常を検査します。新生血管や新生血管からもれた血液がどこに存在するのかがよくわかります。
治療
VEGF阻害薬(眼内への注射)
体の中には脈絡膜新生血管の成長を活性化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質があります。VEGF阻害薬治療法は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで新生血管の増殖や成長を抑制する治療法です。
レーザー光凝固術
新生血管をレーザー光で焼き固める治療法です。
目の奥にある網膜にレーザーを照射することにより、病的な網膜を凝固させ進行を抑制したり治療を行います。