Dry Eye
ドライアイ
ドライアイとは
ドライアイとは、目の表面を潤しバリア機能を果たしている涙(水・油)が減少している状態です。
症状は、目がしょぼしょぼしたり、異物感といった不快感を感じます。また重症化することで目の表面に傷を伴う場合もあります。
ドライアイチェック(5つ以上でドライアイの可能性があります)
□ 目が疲れやすい
□ 目が重たい感じがする
□ 目が乾いた感じがする
□ 目が赤くなりやすい
□ 目がゴロゴロする
□ 目が痛い
□ 目がかゆい
□ 目やにが出る
□ 理由もなく涙がでる
□ 物がかすんで見える
□ 光がまぶしく感じる
□ なんとなく目に不快感がある
原因
原因は様々ありますが、パソコンやスマートフォンの長時間使用、エアコンやコンタクトレンズの装用などが考えられます。
涙は涙腺から分泌される水の層と、瞼のマイボーム腺から分泌される油の層で構成されますが、ドライアイは大きく分けて、涙液減少型ドライアイと蒸発亢進型ドライアイに分けられます。
その内、蒸発亢進型ドライアイは全体の約86%を占めると言われております。
涙液減少型ドライアイ
涙の大部分を占めるのが、涙腺から分泌される水の層です。涙腺からの分泌量が減ってしまうことでドライアイ症状が生じます。
蒸発亢進型ドライアイ
涙の層の一番上層には油の層があり、瞼の中のマイボーム腺から分泌され、涙の蒸発を防ぐ役割を果たしております。マイボーム腺の油の質が変質、またはマイボーム腺の欠損や開口部の閉塞などにより、油の分泌量が減ってしまい、ドライアイ症状が生じます。
検査
当院ではアイドラという最先端診断装置を用いて、患者様の涙の油の量、水の量、安定性、マイボーム腺を詳細に解析し、患者様のドライアイを蒸発亢進型ドライアイ(油の少ないタイプ)と涙液減少型ドライアイ(水の少ないタイプ)に分類します。
また、高解像度赤外線カメラでマイボーム腺の状態を可視化することでMGD(マイボーム腺機能不全)の有無を確認することも可能です。
治療
当院ではIPLというドライアイの最先端の光線治療器を導入しています。以下の作用機序によりドライアイ症状が緩和するとともにMGD(マイボーム腺機能不全)の根治治療として期待されております。
・抗炎症
・温熱効果による油の融解
・細菌叢の減少
・コラーゲンの活性化
治療は3週間おきに計4回行います。1回の治療時間はおよそ5分程度です。
※IPLは元来、美容の領域で色素病変の治療や脱毛などに使用される機器ですが、近年になり眼科での効果が国際的に見とれられ、急速に広まっております。