Strabismus Amblyopia
斜視弱視
斜視とは
片方の目は見ようとするものを見ているけれど、もう一方の目が目標と違う方向を向いている視線のずれがあることいいます。
斜視は外見の異常だけではなく両眼視(立体視)の機能が弱くなります。長期間続くと斜視になっている方の目は使わない状態になるため視力の発達は止まり、弱視になる場合も多くあります。
弱視とは
強度の屈折異常や斜視や眼瞼下垂などによって鮮明な映像を見ていない状態が続き、目を使わない状態でいることで良好な視力を得られないことをいいます。
弱視は視力障害だけではなく両眼視(立体視)にも異常がみられます。
強度の遠視がある場合には目に過度な調節が働き、これとともに目が過剰に内側に寄り内斜視になる場合があります。
原因
斜視
- 遠視
- 目を動かす筋肉(外眼筋)の遅動や過動
- 片目(または両眼)に目自体の疾患による視力障害がある
弱視
- 屈折異常(近視・遠視・乱視)
- 斜視
- 形態覚遮断-長時間眼帯、眼瞼下垂、先天性白内障など
診療
視力検査、屈折異常の有無の検査、斜視の定量や頻度、立体視検査、眼球運動検査、輻輳検査、眼球自体の異常の有無の検査をして原因を調べて診療します。
初回と年に1回は、ピント合わせをする力を一時的に除去させる目薬を点眼して正確な遠視、近視、乱視を調べる検査をします。
斜視
- 眼鏡装用
- 訓練
- 手術
- 斜視の種類、斜視の程度、頻度により治療の種類が異なります。
弱視
- 眼鏡装用
- 片眼遮蔽(視力に左右差がある弱視で眼鏡装用だけでは視力の向上が望めない場合)